総合研究所研究会の概要

研究会の役割と今後の活動方針

東京農業大学総合研究所研究会は、昭和56（1981）年に「東京農業大学総合研究所の行う産学官協力研究事業その他これに関する事業の発展に協力する」ことを目的に設立された会員制の組織です。これまで40余年以上にわたり東京農業大学の産学官連携研究の推進とその成果の社会的発信に大きな役割を果たしてきました。現在、会員数は620名を超え、課題・研究分野ごとにつくられた36の部会では共同研究の実施や研究情報の交流等が積極的に行われています。

現在の大学における研究は、「知の創造」とともに「知の応用」面でも社会に開かれた活動を展開することが求められています。また、ベンチャー起業化、知的財産の有効活用面でも大学と産業界との連携の重要性が益々高まっているといえます。

今後は、これまで地道に積み上げてきた蓄積を踏襲するとともに、さらなる研究会活動の発展による産学官連携研究の活性化を目指し、次の活動を積極的に実施していきます。

（１）産学官共同研究の実施・推進

これまでは、主として大学と企業や公共団体による情報交換活動を中心にその活動を展開してきましたが、今後はより一層の発展を目指して共同研究の実施・推進を支援していきます。そのため、様々な競争的資金情報を積極的に収集して発信するとともに、既に実施している実験室（レンタルラボ）などの整備も継続して促進していきます。

（２）総合研究所研究会参加団体への多様な便宜の提供

会費制の組織として活動を展開している総合研究所研究会の活性化は、ひとえに参加することのメリットをいかに提供できるかにかかっています。そのため、今後とも次のような活動を展開していきます。

1. 会員に対する東京農業大学における研究成果・内容の積極的な情報提供。
2. 会員に対して東京農業大学が取得した特許の優先的な利用の促進。
3. 積極的な活動を展開している研究部会に対する資金的援助、情報発信等支援策の実施。
4. 企業等における技術開発、技術導入に関するコンサル機能の強化。特に学内の教員との橋渡し機能の強化。
5. 多くの学内関係者の参加による部会活動の活性化。特に若手研究者の参加の促進。

会員数の推移

部会数の推移

年表（総合研究所研究会・総合科学研究所）