部会の紹介

沙漠緑化研究部会

部会長 豊田 裕道 / 連絡幹事 鈴木 伸治

本部会は、平成3年に本学で開始された創立百周年記念事業の海外学術調査プロジェクト「沙漠緑化へのチャレンジ-ジブチ共和国での試み-」を契機に、平成 6年 5月、沙漠や乾燥地における沙漠化の防止と緑化、および食料生産性の向上に関する調査研究と技術の普及活動を通し、地球環境の改善に貢献することを目的として発足しました。

これまでに、エチオピアやジブチなどの東アフリカや中国新彊ウイグル自治区内での自然環境・社会的環境調査、ダブルサック工法・ストーンマルチ工法などの沙漠緑化技術の開発、ネリカの栽培や水管理に関する技術の開発、連結ため池灌漑システムの開発、リモートセンシングおよびGISを利用した緑化ポテンシャル評価のための流域解析、経済・栄養・衛生問題の現地調査やモデル地域での技術指導、さらには「沙漠の事典(丸善、平成22年)」執筆著者陣としての参加、平成23年に成田を会場とした第10回国際沙漠技術会議(DT10)開催への支援などを行ってきました。

最近では、ジブチを中心としたアフリカでの沙漠緑化に係わる調査研究活動と技術普及活動、中国新疆ウイグル自治区の研究者との交流、関連学会の学術大会や論文における研究成果の発表、活動報告会および定時総会の開催、「沙漠学事典(丸善、令和2年)」執筆著者陣としての参加、令和3年に日本開催の第14回国際沙漠技術会議(DT14)実施に向けた支援、JICA研修生の受け入れ、などを行っています。

とくに平成30年には,本研究部会のメンバーを主体とする研究チームが提案した「ジブチにおける広域緑化ポテンシャル評価に基づいた発展的・持続可能水資源管理技術確立に関する研究」が,地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)に採択され*,本部会として様々な支援を行っています。
 
今後は、現在までに開発した沙漠緑化に関する個々の技術の複合的な組み合わせによる普及、沙漠地域や乾燥地における循環型・自然資源保全型農業の確立を通した沙漠化の防止と緑化、JICAや現地政府および研究機関などとの連携の強化、などに力を入れる予定です。

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