部会の紹介
部会長 大西 章博 / 連絡幹事 中村 貴彦
バイオマスは、新たな社会システムの形成に向けて重要なキーワードになっています。本研究部会では、様々な分野の専門家が集まってバイオマスの利活用を推進するための機会を提供します。
バイオマス(Biomass)とは、生物資源(bio)の量(mass)を示す概念で、「動植物に由来する有機物である資源(地上資源)」と定義されています。つまり、「バイオマス」は「資源」であり、それは我々の生活環境の中(時間と空間の範囲)で、太陽からの光エネルギーに基づいて持続的に生産されています。また、地下資源とは異なり採掘の必要が無く、農業や林業などを通じて人が生産することもできます。このようなことから、バイオマスの利活用は新規雇用拡大と地域経済の活性化に寄与する一手段といえます。
主な研究対象はバイオマスの生産・収集運搬・加工・利用技術です。また、バイオマスを地域で利活用するための仕組みづくりなども対象としています。
バイオマスは栽培物系バイオマスと廃棄物系バイオマスに区分されています。
栽培物系バイオマスは、トウモロコシや植物油脂などの第一次産業の生産物で、既に市場において価値があるものです。これらは主にマテリアル利用により活用されます。嗜好品(アルコール飲料など)や香粧品(化粧品など)および機能性素材(生分解性プラスチックなど)に加工することで、市場における付加価値を高めることが期待できます。
一方で廃棄物系バイオマスは、もみ殻や厨芥などの不要物で、通常は市場価値の無いものです。これらはバイオマス燃料へ加工することによるエネルギー利用や、土壌改良剤などの製品に加工することで市場価値を見出すことができます。
本研究部会の主な活動内容としては、東京農業大学や他の研究機関における最新の研究動向に関する勉強会・報告会・シンポジウム・討論会などを計画しています。
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